ダスキン ライフケアでは、より質の高いサービスをめざして心のこもったサービスをおこなったスタッフを称えるとともにその体験を全員で共有しています。
ケアスタッフ・オブ・ザ・イヤーとは…
全国の各拠点で一年間にお届けしたサービスの中から、ダスキン ライフケアがめざす「コンパニオンシップ・サービス」によって、地域社会に貢献したその年の代表となる事例を決定し、それに携わったケアスタッフを称えるものです。
選考は、医療福祉関係などの第三者機関の有識者にお願いしており、ケアスタッフの体験を全員で共有することで、サービス品質の向上につなげています。
2016年ケアスタッフ・オブ・ザ・イヤーを受賞された
平塚恵津子さんの事例です。
高品質のサービスを目指して
社会への参加や家族の絆を取り戻す働きかけ
ダスキン ライフケアは、介護保険を使わない家族介護のお手伝いサービス。日常の生活支援から、通院・外出の付き添い、認知症高齢者の見守りなど、制度外ならではの自由できめ細やかな対応が可能。利用者の満足度やQOLを高めることが期待できる。
「ケアスタッフ・オブ・ザ・イヤー」
ダスキン ライフケアでは年に1度、全国106店舗から優秀事例を募り、その中で同社のサービス理念を最も体現したスタッフを「ケアスタッフ・オブ・ザ・イヤー」として表彰する制度がある。
2016年度の「ケアスタッフ・オブ・ザ・イヤー」に輝いたのが、北海道の札幌白石ステーションに勤務する平塚惠津子さんだ。
平塚さんは介護職として16年の経験を持つ大ベテラン。同社に入社して1年半近くが経つ。同ステーションの北林恵マネジャーは平塚さんを「お客様にとってより良いサービスはないかと常にお客様と真摯に向き合う、頼りになる存在」と太鼓判を押す。
こうした姿勢は、平塚さんが介護職として長年積み重ねてきた知識や経験に加え、自身が現在も認知症の母親を介護していることが関係している。
「特に認知症の方は、根気よく見守りながら、話を聞くことで、関わり方が見えてきます」と平塚さんは言う。
そんな平塚さんが関わったことで、介護の状況が劇的に改善したのが鈴木利子さん(仮名)のケースだ。
保険外サービスならではの柔軟さ
利子さんは80代の女性。夫を亡くした直後に認知症と診断され、離れて暮らしていた息子さんと40年ぶりに同居を始めたが、次第に親子関係が悪化。昼夜逆転の生活でケアマネジャーが訪問するも、サービス拒否が激しく、息子さんも「何も変えられない」と、母親に対し否定的な見方をするようになっていったという。
そうした中、保険外サービスのダスキン ライフケアに依頼がかかり、平塚さんが訪問することになった。
サービス時間は2時間。自室に引き籠る利子さんに対し、声掛けを行う平塚さんだったが、利子さんからは全く反応がなく、息の詰まるような日々が2カ月間続いたという。
そうした中で、転機となったのは、息子さんから許可をもらって利子さんの部屋に入った時の対応だ。
虚ろにテレビを観ている利子さんに対し、「リビングに行って、お話をしませんか」と声掛けしたのと同時に、手を差し出してみた。それに対し、利子さんは一瞬、戸惑いを見せたが、次の瞬間、手を握り返して「はい」とうなずき、リビングで会話ができるようになった。
そこからが平塚さんの真骨頂。会話を重ね、利子さんとの信頼関係を少しずつ築き上げていった。ある時のこと、平塚さんがその日のサービスを終え、利子さんの家を出ようとした時、利子さんが玄関まで見送りに来た。平塚さんは、そのタイミングを見逃さず、咄嗟に「隣の家の花がきれいに咲いています。一緒に見に行きませんか」と話し、手を差し出した。すると、利子さんは平塚さんの手を握り、サンダルを履いて、数年ぶりに家の外に出たのだった。
「こうした適切な対応は、平塚さんの人柄と長年培われてきた経験、さらには公的介護保険適用外サービスならではの柔軟さが合わさった結果の賜物」と同ステーションの末光栄治専務は分析する。
それを機に、利子さんは散歩にも出かけるようになった。足元の新しい靴は、母親のために、息子さんが選んだものだった。
母の買物姿に言葉を失う
ある時、平塚さんは、散歩の延長で買い物に行くことを提案した。息子さんは乗り気ではなかったが、車を出し、近所のスーパーに行くことになった。店内を歩いていると、利子さんが突然、「柿、おいしそうだね」と声にした。平塚さんはそれを聞き逃さず、息子さんに「千円でいいので、お母様にお金を渡してくれませんか」と頼み、その後の様子を見守った。利子さんは、自らレジで支払いを済ませ、品物とお釣りを受け取った後に、「久しぶりに買物したわ!」と笑顔で息子さんに話かけた。
息子さんは「もう買物もできないだろうと諦めていたので、母が買物をする姿を見て、正直、言葉が見つからなかった」と振り返る。
今では、利子さんはデイサービスの利用を継続できるまでになっている。そして息子さんは、平塚さんのケアを手本に、声掛けと合せて、手を差し出すように心がけている。
例え認知症になっても、ケアスタッフの働きかけにより、社会への参加や家族の絆を取り戻すことにつながることを証明した平塚さん。まさに「ケアスタッフ・オブ・ザ・イヤー」の名に相応しい活躍と言えるだろう。
※守秘義務により、サービス事例の内容は一部変更しています。
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